レーザー光凝固手術

さまざまな目の病気に対して
効果を上げるレーザー治療

「開放隅角緑内障」に対する選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)

眼球は適当な弾力がありますが、これは眼球の中の虹彩(茶目)の後方で房水という水が産生され、瞳を通って虹彩の前に出てきて、虹彩の根っこと角膜とのすき間(隅角)から、眼球の外の血管に流れていくバランスで保たれています。隅角からの房水の排出が悪くなると、眼球内に房水がたまりすぎて、眼球が硬くなる、つまり眼圧が高くなって視神経を傷めてしまうのが緑内障です(図1)。緑内障になると徐々に見える範囲(視野)が狭くなってしまうことがあり(図2)、視野の悪化をできるだけ遅らせるために、眼圧を下げる治療が必要です。

図1

図2

図3

点眼治療が基本ですが、点眼治療でも眼圧が充分に下がらない場合は、選択的レーザー繊維柱帯形成術(SLT:Selective laser trabeculoplasty)というレーザー治療が必要な場合があります。眼の中の水(房水)が流れていく出口である隅角に弱いレーザー光線を当てて(図3)、水の流れを良くして眼圧を下げる治療です。
レーザー光線の熱作用ではなく破壊力を利用して虹彩や隅角の一部を切開し房水の流れをよくしたり、房水の流れのバイパスを作るというものです。
このレーザー手術は比較的短時間で終わり、痛みもほとんどなく外来で受けられる手術です。眼圧が下がる確率(有効率)は70%ぐらいといわれております。術後徐々にまた眼圧が上がってくる場合がありますが、その場合もレーザーの再照射が可能です。レーザーが非常に弱いためあまり合併症はありませんが、レーザー照射後一過性の眼圧上昇や炎レーザー光症が起こる場合がありますが、点眼薬でそれらは落ち着きます。

図4

平田眼科ではこのSLTレーザー治療が行えるレーザー装置(図4)を導入しております。ご不明なことがございましたら担当医にご相談ください。

緑内障

「閉塞隅角緑内障」に対するレーザー虹彩切開術

 

眼の中の水(房水)が流れていく出口である隅角が狭い方に行う治療です。隅角が狭いと、急な眼圧上昇(緑内障の急性発作)を起こすことがあり、急性発作を起こすと重篤な視力障害が残ることがあります。
レーザー虹彩切開術とは、緑内障の急性発作が起こる確率を減らすために、隅角が広くなるようにレーザー光線で小さな穴を虹彩に開ける治療です。この手術は比較的短時間で終わり、痛みもほとんどなく、外来で受けられる治療です。

「糖尿病網膜症」とレーザー光凝固手術

 

糖尿病網膜症に対するレーザー網膜光凝固術は網膜の血管が詰まって血液が流れていない部分(虚血部分)を熱で凝固する手術です。これにより新生血管が伸びてくるのを事前に防ぐことができます。入院の必要は無く外来で行なわれます。

なお光凝固術は、あくまで新生血管の発生を阻止し網膜症の進行を止めるのを目的とした手術ですので、視力が大幅に回復するわけではありません。一般的にレーザー手術直後はかえってやや視力が低下したように感じられることもありますが、失明という最悪の事態を予防する目的で行なわれます。

糖尿病網膜症(目の健康だより)

「網膜裂孔」とレーザー光凝固手術

 

網膜裂孔とはなんらかの理由で網膜の一部が破損して穴が開いた状態です。これを放置すると網膜の穴から水が網膜の後側に回り込み網膜が徐々に剥がれてしまいます。この状態を網膜剥離と言います。 網膜裂孔に対するレーザー網膜光凝固術は網膜の孔の周りを熱で凝固する手術です。これを行なうことによって網膜剥離の発生の確率を大幅に減らすことができます。
この手術は、比較的短時間で終わり、痛みもほとんどなく、外来で受けられる手術です。

なお網膜剥離の予防手術として光凝固術は、その効果に限界があり、全てのケースで網膜剥離の進行を完全に防止できるわけではありません。しかし網膜にまだ剥離が無く裂孔だけが発見された場合は予防効果はかなり高いのでまず光凝固術が行なわれるのが一般的です。裂孔の周囲にすでに網膜剥離が認められる場合等は、強膜内陥術や硝子体手術など入院しての手術が必要となります。
目の前にゴミが飛んでいるように見える飛蚊症が起った時は、網膜に裂孔が出来ていることがありますので、早目に平田眼科で検査を受けられるようおすすめいたします。

網膜剥離(目の健康だより)

平田眼科 春日井本院

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