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瞼裂斑(けんれつはん)

茶目又は黒目の横に何かついているようだと訴えて受診される方が時々おられますが、図1のように茶目に接した白目に黄色に盛り上った斑点が認められることがあります。20才以下の方にはほとんど現われませんので加齢性の変化とも言えます。鼻側に認められることが多いですが、耳側にも出来ることがあります。色は白っぽいものから黄色までいろいろありますが、炎症を伴う瞼裂斑炎の場合は充血して赤っぽくなります。もちろん悪性のものではありません。
原因は外界からの紫外線によるもの、涙液不足による乾燥によるもの、ハードコンタクトレンズによる物理的な刺激によるものなどが考えられます。瞼裂班が翼状片に発展するケースは少ないため、よほど大きくてゴロゴロ感がある場合を除いて手術的に切除することは一般的には行なわれていません。充血が目立つ時や瞼裂斑炎を起している時には抗炎症点眼薬や抗生剤点眼薬などが処方されます。予防策としては、紫外線やホコリを避けるため外出時にはサングラスをかけるのも一方法です。長年のハードコンタクトレンズ使用によって起された場合には、半年間位ソフトコンタクトレンズにすると少し目立たなくなることがあります。

翼状片(よくじょうへん)

瞼裂斑と同様に鼻側の茶目に接した白目から赤く細い血管を伴なった白い膜が瞳の中の黒目の中心に向かって伸びてくる病気です。(図2、図3)
年齢的には中年以上の方に現われます。耳側からも出てくることがあります。翼状片が伸びて黒目にかかってしまうと視力は極端に悪くなりますが、黒目にかからなくても強い乱視になるためメガネが合わなくなってしまいます。
原因としては、この病気にかかる人の職業が屋外労働の多い漁師や農業の方が多い点を考えると日光に含まれる紫外線の関与が最も考えられます。そのため進行予防策としては、UVカットの確実なサングラスを昼間は屋外で常時使用する必要があります。充血が目立つ時は抗炎症の点眼薬が使われますが、茶目の中に 2~3mm侵入してきたら手術的に切除することになります。ただやっかいな点としては決して悪性のものではないのですが、再発率がかなり高いと言うことです。最近手術方法の改善により以前よりは少なくなりましたがゼロではありません。手術は点眼や局所麻酔で20~30分かかります。術後数日間は、ゴロゴロした異物感と充血がどうしても残ります。しかし、黒目の中心部にまで伸びてから手術しても視力は0.4位までしか回復しませんので、かなり大きくなるまで手術を延ばすことは得策ではありません。

 

瞼裂班も翼状片も個々人によって進行する場合と停在性の場合がありますので、当院に定期的に受診し経過観察を受けるようにして下さい。