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学校で視力検査を受けたK君とT君を連れてMさんが来院されました。

 

Mさん: 小学校6年のKの視力は両眼共C、小学校1年のTは右目がA、左目Dとなっていましたが。

 

平 田: 学校の視力検査は、目安ですので視力が1.0以上をA、0.9~0.7をB、0.6~0.3をC、0.2以下をDと4段階で記入しています。平田眼科での 検査結果・・・K君は両眼共近視で視力は、右0.6(1.2) 左0.4(1.2)で、T君は右正視、左遠視で右1.2 左0.2(0.2)でした。

 

Mさん: メガネをかけなけらばなりませんか?2人共何も困った様子は無いのですが。

 

平 田: 近視の子供さんで裸眼視力0.6以下の場合は、メガネを持たせるのが基本となります。ただし、0.4以上の視力があればメガネは目を細めたりする見にくい時のみ使用でも良いでしょう。近視の度が軽い場合は、メガネをかけたり、はずしたりの使用でも問題はありません。0.3以下なら常時かけた方が良いでしょう。問題はT君の場合です。生まれつき右目だけで見るクセがついてしまっていて、左目は度を合わせた遠視のメガネをかけても今は良い視力が出ない弱視になってしまっているのです。

 

Mさん: もう良くならないのでしょうか?

 

平 田: 他に目の病気が無ければT君のように生まれつき片眼だけに強い遠視がある不同視弱視は治療で良くなります。治療方法はメガネをかけることと視力の良い方の目をかくして、視力の悪い方の目を強制的に使わせる健眼遮閉法が行われます。ただし、効果があるのは10才までですので出来るだけ治療は早く開始した方が良いのです。不同視弱視は片目の視力は良いので発見が遅れてしまい手遅れになることが時々あります。子供で左右の視力差が大きい場合は、出来るだけ早期に受診して下さい。

 

Mさん: 近視のKはどのようなことに気をつけたらいいのですか?

 

平 田: K君は遺伝性のある病的高度近視ではありませんので、目の環境を良くしていけば度の強い近視までは、進行するとこはないと思います。まず、字を書く時の姿勢は背中をまっすぐにして、ノートの上に頭がかぶさらないようにして下さい。筆記用具も極細のシャープペンはすすめられません。照明は部屋とスタンドと両方を使いましょう。蛍光灯でも良いでしょう。1時間机に向かったら10分間は目を休ませるようにしましょう。寝転んで本を読むのは小中学生の頃は良くあり ません。テレビゲームはやりすぎなければ禁止する必要はありませんが、本人はやらなくても兄弟の上の子がやっているのを幼稚園児や小学校低学年の子が、長時間一緒に見ている場合は、目の健康にとっても情緒的にも大変心配されます。メガネの必要性の判断は、黒板の字がみえるかどうかだけで決めることではありませんので、眼科検査の結果をみて医師と相談して決めることになります。コンタクトレンズの使用は原則的には早くても目の大きさが安定してくる中学2年生以上が一般的です。

 

Mさん: 近視や遠視が手術で治ると聞いたのですが。

 

平 田: 今まで色々な手術療法がありましが、多くのトラブルがありました。最近レーシック法になってやっとそれに適した目には良い結果が出るようになりました。今後レーシック手術を受ける方は増えることが予想されますが、術前検査でレーシック手術に適した目かどうか診断を受けた上で、眼科専門医の施設で受けること大切です。年齢的には円錐角膜という病気が発症しないことが確認された18才~20才以上にならないと受けることは出来ません。

[まとめ]

IT革命という情報社会では、目に多くの負担がかかることになります。家庭だけではなく、学校教育の中でもコンピューターが取り入れられてきています。こ れからは、幼児の時期から目の健康について気をつけなければならない時代です。近視が進みやすい中学生はもとより、視力や両眼で立体的に物を見る力などが まだ発育途上の小学校低学年の子供さんの視力や目つきに少しでも気になることがありましたら、早目に当院で検査を受けることをおすすめいたします。