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目は非常にデリケートな器官で、脳とも関連していますので痛みだけではなく、時にはいろいろな形の不快感が感じられることがあります。その原因が眼球やその周囲の病気のこともありますし、副鼻腔炎の時の耳鼻科や脳動脈瘤や脳腫瘍の場合の脳外科など他科での治療が必要な病気のこともあります。痛みの種類としては大きく3つに分類されます。

①外部や生体内からの侵害や刺激による組織の損傷や病変によるもの
②神経系の損傷や機能の異常などによるもの
③精神や心因性によるもの


痛みがあるからといっても即重大な病気が必ずしもあるわけではありませんが、目の病気は治療が遅れると回復不可能な視力低下につながることがあります。原因となっている病気を知る上で、ご本人の痛みに関しての訴えが大変役立ちます。

  • どの部位が痛いのか?
  • いつ頃から?
  • 痛みの回数は?・・・いつも、時々、一度だけ
  • 痛みの程度の変化は?・・・変わらない、だんだんひどくなる
  • 痛みの続く時間は?・・・持続性、数分間、一瞬だけ
  • 症状は?・・・チクッとする、コロコロする、ズキズキする、重い痛み
  • 痛みと同時に視力も見えにくくなるか?
  • 眼球を動かすとさらに痛くなるか?
  • 頭痛やめまい・吐気をともなうか?
  • 原因や誘因として気づくことはあるか?・・・目の外傷や打撲、作業中に火花やゴミが入った、コンタクトレンズを入れすぎた、薬品や石灰が入った、溶接を見ていた、春スキーに行った、パソコンやCADをいつも見ている、寝不足や体調不良(高血圧、糖尿病、片頭痛、低血圧や貧血等)


これ等の患者様の訴えをよくお聞きした上で医師は検査を進めますが、眼痛を起こす主な病気は目の症状に応じて次のように分類されます。

◎まぶたや目の周囲に充血がある場合・・・急性結膜炎、麦粒腫(ものもらい)、眼窩蜂窩織炎、涙のう炎
◎白目特に茶目の周囲に充血がある場合・・・角膜障害、急性緑内障、ぶどう膜炎、眼内炎 他
◎眼痛があるが充血が無い場合
Ⅰ)視力障害を伴なう時・・・視神経炎、頭蓋内疾患特に目の動きの麻痺や左右の瞳の大きさに違いが認められる時は直ちに脳外科受診が必要となる
Ⅱ)視力障害の無い時・・・帯状疱疹、三叉神経痛、眼精疲労、ドライアイ、副鼻腔炎 他

 

目が痛くなる病気には様々なものがありますが、急性緑内障発作の時などは吐気や頭痛もひどいため内科を先に受診されてしまうことがあります。逆に内頸・後交通動脈瘤や内頸動脈解離など直ちに脳外科受診が必要な病気でも、目の周囲に痛みが強く出るため先に眼科を受診されることがあります。
平田眼科では原因が眼科的疾患の場合は当然治療いたしますが、原因が脳外科、耳鼻科、内科等の病気である場合は大学病院や市民病院等の専門科へすみやかに紹介する病診連携を行なっております。痛みはご本人にとって大変つらいものですし、時に重大な病気のサインのこともあります。
目や目の周囲の痛みを感じられた時は無理に我慢することなく早めに当院を受診するようにして下さい。