日本眼科医会から2015年の学校現場でのコンタクトレンズ使用状況調査が発表され、すでにコンタクトレンズを装用している学生が、いつからコンタクトレンズを使い始めたか調べた結果は以下の通りでした(日本の眼科 88:179-199,2017より)。

 

・小中学生を対象としての、コンタクトレンズ開始年齢調査では、2012年と比べ小6が増加し中2が減少した。〈中2より前に開始している率の増加が考えられます〉

・高校生を対象にコンタクトレンズを開始した年齢調査結果は2012年と比べ、中1が増加し高123 が減少した。〈高校生になる前に開始している率の増加が考えられます〉

すなわち、2012年と比べても2015年はコンタクトレンズの使用開始時期が低年齢化しております。使用開始の低年齢化には、以下の理由などがあげられます。

 

1日使い捨てコンタクトレンズなど、レンズケアが不要なコンタクトレンズの普及により、小・中学生でも使用が容易になったこと。

・サッカーやバレエなど、安全性や外観面において眼鏡で支障のあるスポーツや習い事が広まったこと。

・ソフトコンタクトレンズの酸素透過率などレンズの性能が良くなった為に、一定の条件下のもとでなら小・中学生にも処方する眼科医が増えたこと。

 

当院でも以前はコンタクトレンズを高校生になってから開始する方が多かったのですが、現在は中学生から開始する方が多く、スポーツや習い事の為にと小学生からコンタクトレンズを開始する方も年々増加傾向です。

しかし若年者は今後受験勉強やデジタル機器などで目を酷使する事が考えられます。

生涯瞳を傷つける事無く、大切な目の健康を守る為に、当院では適したレンズの選択や正しい使い方を本人や親御さんに説明しております。

 

  • 小学生の場合はスポーツや習い事の時にのみ装用し、原則的にそれ以外の時はメガネを掛けるようにしましょう。

  • レンズケア不要で必要時のみの装用に適しているのはワンデータイプです。

  • 成人の場合でも同じですが、若年者のコンタクトレンズの処方は必ず眼科医で受けて、その指導と定期的な目の検査を受ける事がとても大切です。

  • 家でも親御さんは子供さんの目の状態を見て、もし目立つ充血や目やになど気になる事が有りましたら、すぐに装用を中止させて、眼科受診をさせて下さい。

  • 身長の大きな伸びがほぼ止まる高校生までは眼球の大きさも年々変化し、近視度数も短期間に変動しやすいです。眼科で定期的に、レンズ規格や度数変更の必要性の有無などの検査も受けるようにしましょう。

  • 中学生以上で慣れてくると、ケアの必要な2週間タイプのレンズを使う比率も増えてきます。毎日のレンズのこすり洗いや保存液の交換、期間以上に使わない事など、親御さんも、もしコンタクトレンズを装用されておられるなら、模範を示してお家で話し合って下さい。

  • 高校生になるとカラコンやサークルレンズの装用者も増えてきます。ネット通販や雑貨店等で購入して、自己流で無理な使い方をしている学生もいます。カラコンは通常のレンズよりも酸素透過率が少ない製品も多く、特に注意が必要ですが、最近比較的性能が向上したレンズも登場してきています。高校生でカラコンやサークルレンズをすでに装用している方や、今後希望される方は、まず当院で相談の上レンズ選びや処方を受けるようにして下さい。

 

 以上の要点を参考にして頂き、詳しくは当院受診時にお尋ね下さい。

コンタクトレンズは必ずしも全員が使えるわけではありませんが、本人に適したレンズを選び、正しく使えば、学校生活やクラブ活動をよりアクティブにするのに役立ちます。