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1991年に使い捨てコンタクトレンズ(以下 CL)が発売され、それまでハードCLとソフトCLの使用者の合計は750万人でしたが、現在は1600万人になったと言われます。ソフトレンズの比率も4割から8割に増加しました。使い捨てCLは全てソフトCLですが、ハードCLより眼に障害が起こりやすい欠点があります。今、CL使用者の半数近くが目の充血や乾燥感を訴えており、約1割の160万人に治療が必要な眼の障害が発生していると言われます。CLを上手に使えばメガネより視野が広がり、湯気で曇ることもなく、またスポーツするときも活動的でとても快適なのです。CLによる障害の実際とそれを防ぎ快適に使うコツを説明してみましょう。

CLによって起こる目の障害

  1. 目の表面の角膜に傷がつく
    傷が浅いものを角膜ビランと言い、深いものに角膜浸潤や角膜潰瘍があります。深い傷は治っても白い混濁が残ります。
  2. 角膜内皮障害
    角膜の裏側の細胞の数が長い間の酸素不足で減少するものです。ひどい場合は将来白内障等の手術がやりにくくなります。
  3. 角膜血管新生
    角膜の上部に白目から細い血管が伸びて進入してきます。ソフトCLの1日の装用時間が長すぎると起こります。
  4. 巨大乳頭結膜炎
    汚れたCLによるアレルギー反応で上まぶたの裏側に大きなブツブツしたものが出来て、CLが上にズレやすくなります。

CLによる眼障害の3要因

  1. 酸素不足
    目の表面の角膜はCLを透過した酸素と涙に含まれた酸素によって栄養されています。ハードCLはレンズと角膜の間を涙がいつも流れますが、ソフトCLはそれがほとんど無いため酸素不足になりやすいのです。
  2. レンズの汚れ
    CLが汚れると酸素の透過が悪くなり涙の濡れも悪くなります。また汚れによって目の表面が傷ついたりアレルギー性結膜炎が起こりやすくなります。
  3. 涙の不足
    涙にはいろいろな作用があります。
    ・CLの動きを滑らかにする潤滑作用
    ・涙の中のリゾチームの働きによる殺菌作用
    ・ゴミが入っても洗い流す洗浄作用
    ・涙の中に溶け込んだ酸素や栄養の供給作用
    涙の分泌は一般的に40才以上になると低下しますが、若くても体質的に分泌の少ない方は注意が必要です。

CLの正しい使い方

  1. 使い捨てCLを再購入する場合も、必ず眼科を専門とする医師の検査を受けて購入する。
  2. ご自分ではトラブルが無いように思われても、3ヶ月毎に眼科で検査を受けること。
  3. 使い捨てCLの使用期間は必ず守り、2週間のものをそれ以上使用したりしない。
  4. 1日の使用時間は12時間以内を原則とし、少なくとも寝る2時間前には目からはずすこと。
  5. 2Wタイプの使い捨てCLもふつうのソフトCLと同様毎日キチンとケアをし、こすり洗いをすること。
  6. レンズケースもいつもキレイにし、定期的に新調すること。

画期的な新システム 『メルスプラン』

メニコンから最近出来るだけ安全にCLを使うため、高品質のCLを定期的に新品と交換するシステムが開発されました。レンズを購入するのではなく、比較的に負担の少ない月会費でメニコンの最新のハードCLやソフトCLやワンデータイプ・2Wタイプ・サークルカラータイプ・1ヶ月交換タイプのソフトCLなどを使い続けることが出来ます。『メルスプラン』は知識や経験豊富な信頼度の高い販売店のみ導入されています。

 

平田眼科隣接のルネピアコンタクト店は全店導入されています。入会方法や費用等詳しいことはルネピアコンタクト相談カウンターでお尋ねになられるとよいでしょう。

 

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国民生活センターが行なった最近の調査の結果を見てみましょう。

  • 国民生活センターに入ったコンタクトレンズに関する目の障害の苦情の77%はソフトレンズ(使い捨てを含む)によるものであった
  • 従来型ソフトレンズと2週間タイプ使い捨てレンズの汚れ検査で前者で40%、後者で20%に目の障害が起こる可能性のある汚れが付着していた
  • 従来型ソフトレンズで27%に、2週間タイプ使い捨てレンズで18%に細菌が検出された
  • 両者共レンズをさわる前にせっけんで手を洗う場合の細菌検出率は17%であったが手を洗わない場合では29%であった
  • レンズの保存液を毎日交換する場合では19%だった細菌検出率が時々しか交換しない場合では33%であった


また日本コンタクトレンズ協議会が行なった調査でコンタクトレンズによる眼障害の原因の1位は長時間装用(夜寝る寸前まではめていたり、はめたまま寝てしまうなど)2位はレンズの汚れによるものでした。
眼障害を防ぐためには次の事柄を守ることが必要と思われます。

  1. 寝る2~3時間前にはメガネに変える。
  2. 2週間や1ヶ月と決められた使用期間を決してオーバーして使用しない。自動的に更新するシステムが望ましい。(例・・・メニコンメルスプラン)
  3. 全てのコンタクトレンズでこすり洗いが必要だが肉眼で分かるほどの汚れが付着する前にチェンジ出来ることが望ましい。(例・・・メニコンメルスプラン)
  4. レンズケースは2ヶ使用し毎日ケースも洗浄しその都度乾燥させることが重要である
  5. 何よりも大切なことは3ヶ月毎に定期的に専門の眼科医による目の検査を受けることであり、それはその都度ケアーを十分しているかどうかを反省する機会にもなる


使い捨てタイプの普及によりソフトレンズの比率が増えたため、一生涯視力のボヤケが残ってしまうようなコンタクトレンズによる角膜障害が残ってしまった人が増加しています。コンタクトレンズは正しく使えば大変快適に使えるのですから是非前記の項目を守るようにしましょう。

新システムメニコンメルスプランの特徴

従来型のハードやソフトコンタクトレンズには1年以内に正しくケアーをしていても取れない汚れが付いた場合には交換出来る補償の付いているものもありますが、その時点ではすでに汚れによる影響が目に及んでいることが考えられます。丁寧に扱えば数年間は使用出来るハードコンタクトレンズでもメルスプランなら1年間使用した時点で自動的に新品に更新されますし、従来型のソフトコンタクトレンズでも1年で肉眼的汚れやキズが認められなくても自動的に新品レンズに交換されます。申し出をしなくても自動的に新品になりますので精神的負担もありません。今までの2週間タイプや1ヶ月交換タイプのソフトコンタクトレンズの場合、決められた期間以上使ってしまうケースが最近非常によく目につきますが、前述したようにそのような場合に特に眼障害が多発しているわけです。メルスプランは会費制ですので使用者が期間以上コンタクトレンズを使用しても費用の節約には全くならず期間毎に交換しなければかえって損することになりますので正しく使用期限が守られることになります。これが瞳の安全を追求したメルスプランの最大の特徴とも言えるでしょう。コンタクトレンズの決められた使用方法やケアを正しく行なう自信の無い方には特におすすめのプランと思われます。

 

また、決して望ましい購入方法ではないのですが、インターネット等の通販でコンタクトレンズを購入された方も眼科検診は当院で定期的に受けるようにして下さい。

 

平田眼科では乱視用コンタクトレンズや遠近両用コンタクトレンズ等専門的知識を必要とする処方も積極的に行なっておりますのでご相談下さい。