緑内障の方の夜寝るときの姿勢
2015年09月19日 掲載
緑内障の方の体の位置として、以前からうつ伏せで寝ることは眼圧が上がる可能性があり良くないといわれております。最近それに加えて、逆立ちや側臥位(体を横にして寝ること)も眼圧が上昇することが報告されてきております。
スポーツで逆立ちをする習慣のある方は逆立ちはやめた方がいいと思います。また側臥位に関してはまだ議論の分かれるところですが、可能なら仰向けで寝た方が現時点では望ましいと考えます。
緑内障の管理として眼圧が持続的に低いことが望ましいと思います。夜間の寝ている間の眼圧は現時点では測ることは困難ですが、現在他の疾患の安静のため医師から体の位置の指示がある場合(眼科領域では網膜剥離の手術前後や、硝子体手術後のガス注入眼など)を除き、夜寝るときにはうつ伏せでなく、側臥位でなく、仰向けで寝ることをおすすめいたします。