夏にもおこるドライアイ
2014年05月13日 掲載
尾張地区にも暑い夏がやってきました。ドライアイは冬の空気が乾燥した時期に起こりやすいですが、実は夏こそ要注意なのです。
ドライアイは、パソコンやテレビゲーム、エアコン、コンタクトレンズなどの使用により症状が強くなることがあります。夏のエアコンが効いた部屋での、パソコン作業やテレビゲームをすることはとても厳しい環境と言えます。VDT作業者の実に三分の一がドライアイと報告されています。さらに夏は紫外線が非常に強いために、目の表面(角膜と結膜)が大変弱っているのです。当ホームページの「ドライアイ」と「紫外線とUVインデックス」もご覧下さい。
ご本人は気付かれていないことも多いのですが、ドライアイの方は全国で約800万人といわれ、大変多い国民病と言えます。またドライアイを起こし易い関 連疾患としましては、「マイボーム腺梗塞」、「結膜弛緩症」、「兎眼」等眼科的疾患の他、「シェーグレン症候群」や「各種膠原病」等全身疾患から来ることもあります。
夏は生活時間が夜遅くなったり、寝苦しくて寝不足にもなりがちです。体調不良はドイライアイの誘因となります。夏こそドライアイに充分注意する必要があるのです。ドライアイの症状は目のコロコロした乾燥感と思われがちですが、物がかすんで見える、目が重い、充血する、目がベタベタする、目が痛い、光がまぶしいなど様々な症状が現れてきます。これらの症状のある方や、まばたきせずに10秒間目を開いていることが出来ないなど、ドライアイが疑われるようでしたら、当院でドライアイの検査を受けられることをおすすめいたします。
ドライアイの治療は点眼治療が主ですが、最近多くの点眼薬が新規に開発され治療効果が以前と比べて上がっております。従来はヒアルロン酸ナトリウム点眼や人工涙液点眼による治療が主でしたが、最近ではジクアホソルナトリウム点眼(ジクアス点眼)や、レバミピド点眼(ムコスタ点眼)をヒアルロン酸ナトリウム点眼に追加使用することにより、かなりの改善が認められております。それらの点眼治療によっても症状が改善しない場合は、涙点プラグ挿入術という、小さなフタを涙の排水溝の入り口である涙点に挿入する治療も当院にて行っております(保険適用あり)。ドライアイでお困りな方はお気軽に当院医師までご相談ください。