検査 眼科の主要検査 豊富に揃う検査機器の一部を紹介

矯正視力検査

矯正視力検査

視力は、近視・遠視・乱視など屈折度数の異常や変化だけで決まるものではありません。例えば、角膜ビラン・虹彩炎・ぶどう膜炎・緑内障・網膜出血や剥離・網膜動脈閉塞など、その他多くの目の病気で視力は急速に変化します。
また視力は、眼球だけではなく視神経や脳のわずかな変化によっても影響されます。他の内臓疾患や服用薬によっても変化することがあります。眼科医師はこれら全ての事柄を考慮し、わずかな変化も見落とさないように細心の注意を払いながら診断や治療を行なっております。それゆえ眼科においては診察の都度矯正視力を測定することは極めて重要な検査となっております。

眼圧検査

眼圧(眼球の硬さ)が高すぎると直接視細胞や神経を障害するだけでなく、栄養血管の血流低下も引き起します。そのため、耐えられる眼圧(各個人によって異なる)以上の上昇があると網膜や視神経に回復不可能な障害が起ってしまいます。
眼圧の上昇や変動は体質的なものだけではなく、虹彩炎、ぶどう膜炎、進行した白内障、糖尿病等による血管新生によっても起ることがあり、またステロイド剤や精神安定剤使用による影響の場合もあります。
その他、過労や目の酷使、感情の激しい変化等でも上昇することがあります。
眼圧の上昇や変動には個人差が大きく、左右眼で異なることもあります。病的な場合は一日の中でも変動しやすく、朝夕でも異なるため、診療の都度の計測が必要となります。

眼底三次元画像解析(OCT)検査

眼底三次元画像解析(OCT)検査

眼球内の一番奥にある網膜(カメラで例えるとフィルムにあたる部分)。従来の眼底検査では、その表面しか見ることができず、平面的な検査でした。しかしOCT検査は、赤外線を利用して、網膜の断面を画像化することによって三次元的にとらえることができ、むくみの程度や出血の範囲や深さなどを精密に把握することができます。加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞症、糖尿病網膜症など、さまざまな病気が発見できるほか、緑内障の診断や経過観察にも有効です。

OCTで分かること

視野検査

視野検査視野検査

一点を注視した時に、周囲がどこまで見えるかを調べる検査です。正常者ではおよそ耳側100度、鼻側60度、上方60度、下方75度まで見えます。左右眼別々に検査を行なう必要があります。病気によってはただ狭くなるだけではなく、見える範囲内に見えない所が部分的に現れることもあります。緑内障はもちろん網膜や黄斑の変性・糖尿病網膜症・網膜浮腫や剥離・網膜血管の閉塞や出血、その他多くの眼科の病気で本人が気づく前にすでに変化が現れていることがしばしばあります。眼球から後の視神経の病気や脳腫瘍・脳梗塞および頭蓋内出血の早期発見や経過観察にも有効です。時にはヒステリーなど精神疾患の判定にも役立ちます。視野検査を行なう間隔は、病気の種類や重症度を医師が考慮して決定されます。

屈折検査

屈折検査屈折検査

人の目の網膜に外の景色を正しく写すための焦点(ピント)合わせに影響する大きな要素は3つあります。

①角膜の彎曲度 ②水晶体の厚み ③眼球の前後軸の長さ

焦点が網膜より前に合うと近視、後に合うと遠視となります。
乱視は水平方向と縦や斜め方向で別々に焦点が合う状態です。
屈折検査は焦点が網膜上に正しく合っているかどうか、もし合っていなければその原因と程度を調べる検査です。
屈折度数変化は円錐角膜や水晶体の濁りの進行、また眼球が前後に伸びたりする徐々に来る場合と角膜浮腫や網膜の腫れなどから急速に変化する場合とがあります。
このように屈折検査はただ単に近視、遠視、乱視などを調べるだけではなく、その変化の状態を測定することによって、目のいろいろな病気の発見や診断に役立つ大変重要な検査となっています。

調節検査

調節検査

人の目には遠くも近くもよく見えるようにするオートフォーカス(自動焦点)機能があります。
毛様体筋の働きで水晶体の厚みを変化させることによって行なわれています。
その働き具合いを調べるのが調節検査です。
近くが見づらくなる老眼は調節力の減退から起ります。
しかし調節力の異常は決して老眼だけではなく子供から大人まで全ての年齢で起り得るのです。
パソコン、ゲーム機、細かい作業や読書等での長時間にわたる過度な目の使用では、調節不全、調節緊張、調節痙攣等様々な異常が現れます。
飲酒や寝不足、安定剤や睡眠薬の服用等全身状態からも影響されます。
調節力の異常は視力低下だけではなく、肩こりや頭痛、吐気等の原因にもなります。
調節力はこの様にいろいろな要因で絶えず変化するため、繰り返し検査してその変化の状態も調べる必要があります。

眼底検査

眼底検査

眼底とは目の一番奥で底になる部分です。
カメラのフィルム又はデジカメのCCD画素にあたるところです。
光や色を感じる視細胞のある網膜とその情報を脳に伝える視神経の束(視神経乳頭)およびそれらを栄養する動脈や静脈の血管を直接観察する検査を眼底検査と言います。
糖尿病網膜症、黄斑変性、網膜剥離、網膜の出血・浮腫・変性等の眼底疾患は勿論、他のほとんど全ての眼科疾患で眼底を精密に検査することは欠かせません。
眼底は唯一人体の血管を直接見ることが出来る部分です。
眼底検査を行なうことによって、全身の血管の高血圧や動脈硬化の程度や状態も調べることが出来ます。
また、視神経乳頭のうっ血や充血が認められて、脳腫瘍や脳の病気が発見されることも珍しくありません。
この様に眼底検査は眼科の病気だけではなく、他の臓器の疾患の発見や管理の上でも大変役に立つ検査となっています。

細隙灯顕微鏡検査

細隙灯顕微鏡検査

まず外眼部と言われる眼瞼(まぶた)の表と裏側および球結膜(白目)と角膜(黒目)を観察します(その時特殊な染料で表面を染色して、さらに詳細に変化を観察する生体染色検査が行われることもあります)。
次に観察光の幅を狭くした光の切片(スリット光)で、眼球の断面を前の方から房水、虹彩、水晶体、硝子体と観察していく検査です。
この検査でザルコイドージス、ベーチェットその他いろいろな全身疾患等が発見されることがあります。
外眼部の疾患の他、虹彩炎や白内障、硝子体の混濁や出血、後部硝子体剥離等の発見や経過観察はこの検査によってのみ可能となります。
また特殊レンズとの組合わせにより通常見ることの出来ない虹彩根部の隅角や眼底の極周辺部なども観察することが出来ます。
眼科診療の都度必要な、最も基本となる重要な検査です。
瞳を開く散瞳を行ってさらに詳細に行う時は、細隙灯顕微鏡検査(前眼部後眼部検査)と言います。

角膜曲率検査

角膜曲率検査角膜曲率検査

角膜は目の一番前の球面で透明な部分です。
近視や遠視の度数に関係する屈折力に水晶体の2倍も影響しています。
角膜の表面をわずかに削って近視や遠視を改善するレーシックの手術は曲率を変化させて屈折度数を変える効果を狙ったものです。
このように角膜曲率が少しでも変化すると視力に大きく影響します。
通常殆どの方の角膜は、その曲率が卵やラグビーボールの横腹の様に、縦径と横径でカーブの大きさが異なっており、これを角膜乱視と言います。
また表面が凸凹といびつな場合は不正乱視で、中心部が尖っている場合は円錐角膜と言います。
角膜曲率は白内障その他目の手術の術後はもちろん、コンタクトレンズの長期装用、翼状片の進行、避妊薬ピルの服用等でも変化します。
このためメガネやコンタクトレンズを合わせる時以外でも、必要に応じ随時検査が行なわれます。

角膜内皮細胞検査

角膜内皮細胞検査

角膜の厚さは中心部で0.5ミリくらいですが、その構造は5層からなり、一番表側が上皮で、一番内(裏)側が内皮となっています。上皮細胞は傷ついても再生しますが、内皮細胞は再生することはありません。
角膜は透明な膜ですが、その透明性は内皮細胞が角膜内の水分を調節し、浮腫を起さないようにしているので保たれているのです。
内皮細胞数が限度以上に減少すると角膜浮腫が起り水泡性角膜症となります。
この場合角膜の移植手術をしなければ失明してしまいます。
内皮細胞数は加齢によっても減少しますが、長期間の無理なコンタクトレンズの使用やレーザー手術を含む眼球内手術経験者は通常より減少のペースが早いことがあるため、医師の指示した間隔で、必ず検査を受ける必要があります。

その他の検査機器

  • 眼底鏡
    眼底鏡
  • 瞳孔間距離計
    瞳孔間距離計
  • 視覚誘発電位計
    視覚誘発電位計
  • 眼圧測定 アプラネーション眼圧計
    眼圧測定
    <アプラネーション眼圧計>
  • 超音波検査器(Bモード)
    超音波検査器(Bモード)
  • ERG(網膜電図)
    ERG(網膜電図)
  • レーザーフレアメーター
    レーザーフレアメーター